この記事は2024年3月27日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Paylessimages/stock.adobe.com)

2024年3月27日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

円安トレンドが続いている。先週、日銀はマイナス金利を解除したものの、「緩和的な環境が続く」との発言を繰り返したことで円安が止まっていない。

本日27日(水)も午前中に田村日銀審議委員の講演があり、「当面緩和的な金融環境が継続する」との発言があった。タカ派の田村氏だけに慎重な姿勢を示したことが材料となり、米ドル/円は一時151.97円まで上昇した。

ただし、その後鈴木財務相から円安けん制のヘッドラインが流れると151円ミドルまで跳ね返されるなど152円を睨み神経質な展開が続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の152円はこれまで何度も上値を抑えられた水準であり、為替介入への警戒感も強い。

急所となる152円をブレイクできれば走りそうな気もするので上値攻めをしたいところだが、「スタンバイ」や「レートチェック」のヘッドライン一つで大きく捕まる可能性も高い。ロングするにしても細かく売買する必要がありそうだ。

また、今週は月末、期末、年度末であり、29日(金)からイースター休暇で欧米の取引参加者が減少するという特殊週でもある。全く動かないかもしれないが、流動性の低いところでリバランスや大口のフローが入るとファンダメンタルズに関係なく吹っ飛ぶので、準備だけはしておきたい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。